■よい姿勢とは
よい姿勢とは何でしょうか。一般的には耳、肩、股関節、膝、くるぶしが一直線上にあることと言われることがあります。
定義として①力学的に安定であること、② 生理学的に疲労しにくいこと、③ 医学的に健康であること、④心理学的に心地よいこと、⑤美的に美しいこと、⑥作業からみて能率がよいことの7つの基準があると述べている先生もいます。
■みなさんの姿勢は最高の姿勢
では、みなさんの姿勢は、よくないのでしょうか。私は、現在のみなさんにとって最高の姿勢が今の姿勢だと思っています。
でも、みなさんの中には、体の調子がいい人もいれば、腰痛、肩こりなどで困っている人もいます。だから、一般的な、よい姿勢になりたいと思ってしまいます。だからといって、もし、みなさんが身体機能を伴わず、形だけ、無理やり一般的な、よい姿勢を真似したら、もっと疲れるし、転んでしまうかもしれません。
だから、みなさんの姿勢はみなさんが現在の身体能力できる、最もバランスがとれ安定している、最も疲れない姿勢だと私は考えています。
■姿勢に必要なこと・よい姿勢を選ばない理由
人の姿勢で最も大切なことは、転倒しないことだと私は思っています。その次に大切なことは疲れないこと、運動のパフォーマンスを最大限にすることだと思っています。みなさんの無意識の頭脳が、そのことを考慮して選びだした姿勢こそが、今の皆さんの姿勢です。
みなさんの頭脳は、一般的な、よい姿勢をとったら、現在よりもバランスを崩すなど不都合が発生するので、無意識によい姿勢から逃げていると考えています。逃げたことで腰痛、肩こり、疲労が起きても、一般的な、よい姿勢よりはバランスがとれ安全、かつ、腰痛、肩こり、疲労が最小限に留めることができる現在のみなさんにとって最高の姿勢が今の姿勢です。
■腰痛や肩こりを軽減する今後の新しい最高の姿勢
では、腰痛や肩こりを軽減するためにどうすればいいのでしょうか。私は、バランスのとれる姿勢のパターンを増やしてあげることが必要だと考えています。そして、宗像カイロプラクティックセンターでは、カイロプラクティックの施術でバランスのとれた姿勢のパータンを増やしていきたいと思っております。
重心が、前後左右移動しても、体位を変えてもバランスをとれる体になれば、みなさんの無意識の頭脳は、その中で最もバランスがとれ安定している、最も疲れない姿勢を見つけてくれます。それが今後の新しいみなさんの姿勢になり、以前よりも腰痛や肩こりが軽減していると思われます。そして、それは日々変化しています。気づけば、耳、肩、股関節、膝、くるぶしが一直線上にくる姿勢になっているかもしれません。
みなさんも、新しいみなさんの姿勢を見つけてください。無理に一般的な、よい姿勢を真似る必要はありません。